「何を着て行けばいいの?」問題を一気に解決しよう
転職活動を始めると、多くの人が最初につまずくのが 「服装」 です。
スーツが無難と言われるけど、最近はオフィスカジュアルの会社も多い…「私服でお越しください」と書いてあるけど、本当に普段着で大丈夫?
IT・Web系やベンチャーはラフでいいと聞くけど、どこまで許される?
男性と女性で、どんなポイントが違うのか?
こうした迷いは、ほぼすべての転職希望者が一度は通る道です。
ですが、採用側の視点から見ると、服装で見ているのはとてもシンプル。
この3つさえ外さなければ、「服装で落とされる」ということは、まずありません。
このガイドでは、
までを、解説していきます。

服装選びに悩む時間を減らして、中身(企業研究・自己PR)に集中できる状態 をつくることが、このガイドのゴールです!
転職活動で「服装」が想像以上に見られている理由
服装は印象点を決める最初のフィルター
面接官は、あなたが部屋に入ってきた「3〜5秒」で、ある程度の第一印象を持ちます。
応募者が多い人気求人ほど、面接官は短時間で多くの人と会わなければなりません。
そのときに 「この人と一緒に働くイメージが湧くか」 を、まず直感的に判断します。
書類選考を通過した時点で、ある程度スキルや経歴はクリアしています。
そこから差がつくものの1つが「会ったときの印象」 です。
採用側が服装から読み取っている3つのこと
私もそうでしたが、採用担当者や現場の面接官は、服装・身だしなみから主に次の3つを見ています。

- きちんと洗濯・アイロンされているか
- シワやヨレ、毛玉、汚れ、ほこりはないか
- 靴やカバンがボロボロではないか
- TPOに合った服装を選べているか
- 派手すぎないか、ラフすぎないか
- ビジネスの場にふさわしいバランス感覚があるか
- きっちりした企業なのにラフすぎないか
- カジュアルな社風なのにガチガチにフォーマルすぎないか
- 会社の雰囲気をつかむ力があるのか
「何を着るか」より「どう見えるか」が大事
転職活動の服装で勘違いしやすいのが、
という発想です。
しかし実際には、
であれば、むしろマイナス評価につながります。
逆に、量販店やファストファッションのアイテムでも
という条件を満たしていれば、十分に好印象です。
男女共通 転職活動の服装マナー・大前提
まずは男女共通の「大前提」 を押さえましょう。

服装マナーの基本は「清潔感・サイズ感・色味」
- スーツやジャケットに シワ・テカリ・毛玉・ほこり がないか
- シャツ・ブラウスに 黄ばみ・汚れ がないか
- フケ・汗ジミ・ニオイ対策をしているか

服のデザインよりもまず「清潔かどうか」が見られます!
- ジャケットが大きすぎて肩が落ちていないか
- パンツがだぼっとしていないか、逆にピチピチすぎないか
- 袖丈・裾丈が長すぎたり、短すぎたりしていないか

「借り物感」や「窮屈そうな印象」は、どうしても頼りなく見えますので、サイズの合う1セット を少しお金を掛けても整える価値は大きいです!
- ベースは 黒・紺・グレー などの落ち着いた色
- シャツやブラウスは 白〜淡いブルー くらいまでが無難
- 派手な原色、奇抜な柄は避ける

無難にまとめることで、服装より 「話の中身」 に意識を向けてもらいやすくなります。
身だしなみチェックリスト(男女共通)
小物の選び方(靴・カバン・時計・アクセサリー)
| 靴 | 黒かダークブラウンの革靴・パンプスが基本 |
| かばん | A4サイズが入るシンプルなビジネスバッグ |
| 時計 | シンプルなアナログ時計が無難(スマートウォッチは業界による) |
| アクセサリー | 男性:結婚指輪+控えめな腕時計程度 女性:小ぶりのピアス・イヤリング、シンプルなネックレスまで |
男性編 転職活動の基本スーツスタイル
ここからは、男女別にもう少し具体的なコーディネートの例を見ていきます。
男性スーツの基本(色・柄・シルエット)
- 無難なのは 濃紺(ネイビー) または チャコールグレー
- 真っ黒は冠婚葬祭感が強いので、少し避けても気味で
- 無地が一番安心
- どうしても柄がいい場合は、うっすらとしたストライプ程度
- 細身すぎず、ゆるすぎない「標準〜やや細身」
- ジャケットの肩幅が体に合っているかが最重要
シャツ・ネクタイの正解パターン
- 白無地が最も無難
- 薄いブルーやストライプもOK(かため業界では白が安心)
- ボタンダウンは業界によっては少しカジュアルに見える
- 色:紺・エンジ・グレーなど落ち着いた色
- 柄:無地・小紋・控えめなストライプ
- 派手なキャラクター柄・大柄のチェックなどは避ける
靴・ベルト・カバンの「3点セット」

リュックでもOKな企業は増えていますが、迷うなら手持ちバッグ が無難です。
30代・40代男性が気をつけたいポイント
女性編 スーツ・オフィスカジュアルの基本
スカートスーツ・パンツスーツの選び方
- ネイビー・グレー・黒などのベーシックカラー
- 明るすぎるベージュや、派手な色は避けるのが無難
- 丈は「立ったときに膝が隠れる〜膝が少し見える」程度
- タイトすぎず、動きやすいシルエット
- くるぶし丈〜フルレングスで、細すぎないテーパードなど
- ヒップラインが出すぎないもの
ブラウス・インナーの選び方
- 白・オフホワイト・淡いブルー・淡いピンクなど控えめな色
- フリルやリボンは控えめなら可
- 胸元が開きすぎないもの
- シースルー素材はNG
靴・バッグ・アクセサリー・メイク
| 靴 | 3〜5cm程度のローヒール〜中ヒールのパンプス 色は黒・ネイビー・ベージュ つま先やヒールがすり減っていないか必ずチェック |
| バッグ | A4サイズが入るシンプルなトート・ハンドバッグ 派手なロゴや柄は避ける |
| アクセサリー | 小ぶりのピアス・イヤリング シンプルなネックレス・腕時計 じゃらじゃらと揺れるものや、大ぶりなアクセサリーは避ける |
| メイク | 「ノーメイク」よりは「ナチュラルメイク」のほうがビジネス向き アイライン・チーク・リップは控えめに 派手な色のアイシャドウ・ラメは避ける |
年齢・ライフステージに合わせたバランス
スーツかオフィスカジュアルか?迷ったときの判断基準
「スーツが無難」なケース
以下のような場合は、基本的にスーツが無難です。

迷ったら「とりあえずスーツ」で大きく外すことはありません。
「オフィスカジュアルOK」なケース
以下のような企業・場面では、オフィスカジュアルも選択肢に入ります。

ただし、「オフィスカジュアル」と「私服」は違います!
「私服でお越しください」と言われたときの注意点
企業がこのように案内する背景には、実際の服装文化を知ってほしい、応募者の「普段の雰囲気」も見たい、スーツだと固くなりすぎるのでリラックスして話してほしい、といった意図があります。
ですが、ここで完全に普段着で行ってしまうと、
と判断されるリスクもあります。

会社にそのまま出社しても問題ないレベルの「きれいめカジュアル」をイメージすると失敗しにくいです!
オフィスカジュアルの具体例(男女別)

男性のオフィスカジュアル例
- 襟付きシャツ(無地 or 細めのストライプ)
- 細かいチェックのシャツ
- ニット(Vネック・クルーネック)+シャツのレイヤード
- チノパン(ベージュ・ネイビー・グレーなど)
- センタープレス入りのスラックス
- ダメージジーンズ
- 派手なプリントTシャツ
- スウェットパンツ・ジャージ
女性のオフィスカジュアル例
- シンプルなブラウス・シャツ
- きれいめニット(首元が詰まりすぎないもの)
- テーパードパンツ・ワイドパンツ
- 膝丈〜ミモレ丈のフレアスカート・タイトスカート
- ひざ丈前後・無地か控えめな柄のもの
- 上にジャケットを羽織ると、よりきちんと見える
- 極端に短いスカート
- ボディラインが出すぎるワンピース
- 肩や背中が大きく開いたデザイン
業界・職種別 服装の考え方
かため業界(金融・保険・メーカー・インフラなど)
柔らかめ業界(IT・Web・広告・ゲームなど)
営業職・接客業など対人の仕事
シーン別 面接・説明会・Web面談での服装

企業説明会・カジュアル面談
一次面接・二次面接
最終面接・役員面接
オンライン(Web)面接の服装
季節・天候別の服装と現場で困らない工夫

春・秋
夏(クールビズ期間)
冬
雨の日
これはNG!転職活動で避けたい服装・身だしなみ

よくある“地味だけど致命的”なNG例

大きな失敗ではなくても、「だらしない」「準備不足」と判断されがちです。
やりすぎ・盛りすぎNG

「おしゃれ」と「ビジネスにふさわしいか」は別の軸です。転職活動中だけは 清潔で落ち着いたおしゃれを意識しましょう。
オンライン面接での盲点

服装以前に、面接環境を整えることも大切です。
低予算でも大丈夫!“ちゃんとして見える”服装の揃え方
まずは「これさえあればOK」最低限セット
- ネイビーかチャコールグレーのスーツ 1〜2着
- 白シャツ 2〜3枚
- ネクタイ 2〜3本(紺・エンジ・グレー)
- 黒の革靴 1足+ベルト
- シンプルなビジネスバッグ
- ネイビー or グレーのスカートスーツ/パンツスーツ 1〜2着
- 白か淡色のブラウス 2〜3枚
- 黒 or ベージュのパンプス 1〜2足
- A4サイズが入るバッグ

これだけ揃えておけば、多くのシーンに対応できます。
手持ちの服を転職活動仕様にアップデートする

使えるアイテムを手直しをすることで、コスパが良くなります。
面接当日の出発前チェックリスト

ここまで確認できていれば、服装で大きく失敗することはほぼありません。
服装に迷いすぎず、「中身の準備」に時間を使おう!
転職活動の服装は、どうしても悩みがちなポイントです。
しかし一度 自分なりの「基本セット」 を決めてしまえば、その後はほとんど迷わなくなります。
男性なら、「このスーツ+このシャツ+このネクタイ」の鉄板セット
女性なら、「このスーツ+このブラウス+この靴」の安心コーデ
を1〜2パターン作っておき、あとは 企業やシーンごとに少しだけ微調整するイメージです。
服装はあくまで 土台です。本当に評価されるのは・・・
といった 「中身」 の部分です。
このガイドを参考に 「大きく外さない服装」 を押さえたうえで、残りの時間を 企業研究・自己分析・面接対策 にしっかり使っていきましょう!




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