転職活動を始めるとき、求人検索や履歴書の作成から始めますが、同時に「自己分析」をすることをおすすめします。
自己分析をせずに転職活動を進めると・・・


こうしたミスマッチのリスクが高まる可能性があります!
この記事では、実際に私が行った転職に必要な自己分析のやり方を、初心者でも実践できるステップ形式で詳しく解説します。さらに、具体例やおすすめのツール、実際の転職活動での活かし方も紹介します。
自己分析が転職に必要な理由
強み・弱みを把握できる
転職市場では「即戦力」が求められる場面が多くあります。
そのため、自分のスキルや経験を整理し、どんな場面で力を発揮できるかを言語化しておくことが重要です。
その為にはこれまでの仕事を振り返り、自分が得意なこと・苦手なことを整理しておく必要があります。
強みを明確にすることは、面接での自己PRに直結します。
また苦手なことをどのように克服したか、しているか、などのエピソードを話すこともできます。
企業選びの軸を持てる
給与や勤務地といった条件だけでなく、自分が大事にしたい価値観を明確にすることが、後悔のない転職のカギになります。
たとえば・・・
- 「収入よりもワークライフバランスを重視したい」
- 「専門性を高めて市場価値を上げたい」
- 「社会的意義のある仕事をしたい」
こうした価値観がないまま転職すると、入社後に「こんなはずじゃなかった」と感じる可能性が高まります。
また価値観を明確にすることで、求人票の条件に振り回されず、自分に合った会社を選べます。
私は、「仕事のやりがい」「ワークライフバランス」などを優先しました。
面接で一貫性を持ったアピールができる
面接では「志望動機」と「自己PR」がセットで問われます。
自己分析をしっかりしていれば、自分の強みと応募企業の特徴をつなげて説得力のある回答ができます。
また「転職理由」「将来像」についても一貫して答えることができるので、面接官からも高評価を得やすくなります。
自己分析のやり方【5ステップ】

では、実際にどのように自己分析を進めればよいのでしょうか。
ここでは、誰でも実践できる5つのステップをご紹介します。
ステップ1:職務経歴の棚卸し
まずはこれまでのキャリアをすべて書き出します。
- 担当した業務内容
- 達成した成果や実績
- 苦労したこと、失敗したこと
- 上司や同僚から評価されたポイント
これらを整理すると、自分がどのような経験を積んできたのかが見えてきます。
ポイントは「具体的に書く」ことです! 例えば・・・
- 「営業成績を伸ばした」ではなく「新規開拓で年間契約数を前年比120%達成」
- 「事務作業をした」ではなく「経費精算フローを改善し、処理時間を30%削減」
数値やエピソードで表すと、その後の自己PRに使いやすくなります。
ステップ2:強みとスキルの抽出
棚卸しした内容をもとに、自分の強みを言語化します。
- スキル系の強み(営業力、事務処理能力、ITスキルなど)
- ヒューマンスキル(コミュニケーション力、調整力、リーダーシップなど)
- 行動特性(粘り強さ、学習意欲、柔軟性など)
「できること」と「評価されたこと」は必ず分けて考えましょう。
- 「できること」=自分ができると思っているスキル
- 「評価されたこと」=他人から認められた強み
この2つが一致すれば、強力なアピールポイントになります。
ステップ3:価値観の明確化
転職は「仕事選び」でもあります。どんな働き方を望むのか、自分の価値観を整理しましょう。
- 給与・待遇
- ワークライフバランス
- 仕事内容のやりがい
- 成長機会
- 会社の安定性
- チームの雰囲気
ここで「優先順位」をつけることが重要です。 私の場合は・・・
- 1位:ワークライフバランス
- 2位:仕事内容のやりがい
- 3位:成長機会
こうしておくと、求人見た時に迷わなくなります。
ステップ4:将来像を描く
「今の自分」だけでなく「これからの自分(3年後、5年後)」をイメージしましょう。
- どんなスキルを身につけたいか
- どんな働き方をしていたいか
将来像は完璧である必要はありません。「なんとなくの方向性」でも十分です。
- 3年後にはプロジェクトリーダーを経験していたい
- 専門資格を取り、コンサルタントとして独立できる実力をつけたい
- 5年後には管理職になって、人材育成をしたい
転職後のイメージを持つことで、将来のキャリアプランを固めて行くことができます。
ステップ5:転職の軸を決める
最後に「自分の転職の軸」を一文でまとめてみましょう。
例えば・・・
- 「安定した環境で長期的にキャリアを築ける企業」
- 「専門スキルを活かしながら、新しい挑戦ができる職場」
- 「ワークライフバランスを重視できる会社」
この軸があることで、求人の選別や面接での回答に一貫性が生まれます。

私は、「今までのキャリアを活かせる楽しくやりがいのある、ワークライフバランスの取れた職場」としました。
自己分析の具体例
自己分析を進めても、抽象的になってしまう人も多いです。
職種ごとの具体例を紹介します。
営業職の場合
強み | 顧客との信頼関係構築、課題解決型の提案力 |
弱み | 数字に追われると視野が狭くなる傾向 |
転職の軸 | 人との関係性を大切にしながら、長期的に顧客を支援できる仕事 |
事務職の場合
強み | 正確性、サポート力、チーム全体を支える調整力 |
弱み | 新しい挑戦に一歩踏み出すのに時間がかかる |
転職の軸 | バックオフィスで安定的に業務を回し、働きやすさを重視 |
ITエンジニアの場合
強み | 新しい技術のキャッチアップ、論理的思考力 |
弱み | 人前での発表は得意ではない |
転職の軸 | 最新技術を学べる環境で成長し続けたい |

私の場合は、
- 強み:チームをまとめて組織の目標達成へ動かす力
- 弱み:無駄と思える社内業務や調整を後回しにする
- 転職の軸:今までのキャリアを活かせる楽しくやりがいのある、ワークライフバランスの取れた職場
自己分析に使えるツール・方法
自己分析の5ステップと合わせて使える無料の診断サイト、ツール、方法をご紹介します。
リクナビNEXTの「グッドポイント診断」
リクルートグループが持つ独自のノウハウを活かして開発された本格的な適職診断サービスです。
「独創性」や「柔軟性」「決断力」など18種類の性格タイプから、5つの自分の強みを把握できるため、自己分析や応募書類の準備、面接対策にも役立ちます。
まずは無料登録して、診断に進んでみましょう。
ココシロ適職診断
簡単な30個の質問に答えるだけで、あなたの強みや適性が分かる完全無料の診断コンテンツです。
所要時間も3分でお手軽です。また自己分析に自信のない人や苦手な人に最適のツールです。

FutureFinder(フューチャーファインダー)
心理統計学に基づく自己分析で、適職が見つかる転職支援サイトです。
無料登録時に適合診断を行い、自分自身の特性を知ることができると同時に、自分の結果とマッチする企業・組織をサイト内で検索することが可能です。
さらに、自分自身と適合している会社から、直接スカウトを貰うこともできます!

本当のキャリアパスをミイダス!コンピテンシー診断
コンピテンシー診断では、あなたの職務適性やパーソナリティの特徴、ストレス要因、相性の良い上司・部下のタイプなど、ビジネスマンとしてのあなたのコンピテンシー(行動特性)を分析できます。

マンダラチャートとモチベーショングラフモチベーショングラフ
私はモチベーショングラフとマンダラチャートを作りました。
皆さんも是非作ってみましょう!
転職エージェントのキャリア面談
これ滅茶苦茶大事です。
転職エージェントと話すことで、自分では気づけない強みを指摘してもらえます。
まずは複数のエージェントに登録して相性の良い転職エージェントと巡り会いましょう!
キャリアエージェントとの面談
キャリアコーチングを利用することで、自己分析の職務経歴の棚卸しが、客観性のある本質的な棚卸となり、意見を貰いながら自分のスキルや市場価値について整理することができます。
自己分析の結果を転職活動に活かす方法
求人選びに活かす
まず求人サイトでのスクリーニングに役立ちます。
また自己分析の結果を転職エージェントに共有し、自分の価値観や軸に合う求人の紹介を依頼することで、転職エージェントとの齟齬をなくすためにも活用できます。
応募書類に反映させる
強みを自己PRに落とし込むと同時に、弱みを克服しようとした事例を記載することでPRに深みを持たせることもできます。
面接で一貫した回答する
自己分析を行うと「志望動機」「転職理由」「将来像」が明確になります。
また自己分析で言語化した強みを、志望動機と結びつけて話をすることで説得力が増します。
転職成功のカギは自己分析!のまとめ

転職を成功させる第一歩は「自己分析」です。
- 職務経歴を棚卸し
- 強みと価値観を整理
- 将来像を描き、転職の軸を決める
この流れを踏めば、求人選びや面接対策もスムーズになります。
今日からできることはシンプルです。
まずは紙とペンを用意して、これまでの仕事でやってきたことを10分書き出す。
そこからあなたの転職成功への道が始まります!

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